スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | - | - |
宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-/VARIOUS ARTISTS 2015・日
一言で言うと、宇多田ヒカルの楽曲をいろんなミュージシャンとシンガーがカバーしている。ここで、ミュージシャンとシンガーをあえて分けたのは、"宇多田ヒカルの楽曲を自身なりの解釈と敬意を持って、咀嚼している人達"と"(上手い下手に関わらず)ただ歌っている人達"の二つに分かれていると考えたからだ。

まず前者に属する人は選ぶ曲がいい。自分の個性にも合い、自分達なりの表現の肉付けを通じて楽曲の世界を広げることに成功している。岡村靖幸、椎名林檎他である。後者に属する人はただ、歌ってるだけである。どんなに優れたシンガーであっても、原曲そのままに歌われたら単なるカラオケにすぎない。そのシンガーのファンは別にして、別にカラオケに対価を払っているわけではない。

ちなみに意外に良かったのが、浜崎あゆみ。彼女そのものというよりも、プロデューサ陣のアレンジがいい。原曲の良さを活かしながら、浜崎あゆみの個性に合うようにアレンジしている。浜崎あゆみも落ち目だと散々言われているが、日本でああいう売れ方をした人(完全なシンガーソングライターでないが、楽曲作りに参加していること、外野のプロデュース陣の色が強そうでさほど強くもないこと、ファッション含めたアイコンとして時代を象徴する存在にもなったこと)は我が国ではあまりいないので、今となってはかなり貴重な存在だ。

何だか浜崎あゆみのレビューみたいになってしまったが、各"ミュージシャン"の解釈がなかなか味がある一作である。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-邦楽あ行 | 18:17 | comments(0) | - | - | - |
Saturday Night Fever:The Original Movie Sound Track/VARIOUS ARTISTS 1977・米
映画において音楽は重要な要素の一つだ。ただ、音楽が主役になってしまい映画を食ってしまうと、それはそれで作品としては成功とはいえないかもしれない。私にとっては"Saturday Night Fever"がまさにそういう類の作品だ。音楽が良すぎる。

本作は言わずと知れた大ヒット映画のサントラである。世界で4,000万枚以上売れた。どの楽曲を取っても申し分ない。どの曲もフロアでかけることができる。聴いていると思わずステップを踏んでしまう。今世紀のディスコリバイバルがあったとはいえ、40年近く前に作られた作品とは思えない楽曲もある。

ただ、それが故が私は音楽が気になりすぎて映画に集中できなかった。ストーリー重視の映画ではないから脚本はさておき、トラヴォルタ以外の俳優がまったく思い出せない。映画と音楽のバランスを改めて考えさせられた作品だった。シーンと音楽は合っている。主人公の心情をよく表している。ただ、楽曲の素晴らしさが作品を作り上げると同時に作品を完全に食ってしまった。

私はサントラは今後も愛聴するだろうが、映画はもう観ないと思う。



推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽V | 18:24 | comments(0) | - | - | - |
True/AVICII 2013・SWE
スウェーデン出身の弱冠24歳のDJの1stアルバムである。本国含めヨーロッパでは大ヒットを飛ばしているが、日本版のリリースはつい先日だったそうだ。意外。

ひとことで言うとよくできたポップ・ダンス系アルバムである。いわゆる”DJ”の曲っぽくなく、メロディがしっかりしていてわかりやすいポップさとその裏に隠れた時代へのアイロニーを兼ね備えている。好きな音楽のジャンルや年代、ティーンエイジャーから30代まで満遍なく支持を受けそうなアルバムである。構成としては特に4〜6の流れがすばらしい。DJというだけあって、リスナーの乗せ方をよくわかっている。ちょっと毛色が異なるシングル”Wake me up”を1曲目に持って来たのは正解。ただ、強いて言えば、最後の曲#10 Heart upon my sleeveはいらないかもしれない(わたしが買ったのは輸入版なので、日本版ではボーナストラックが入っている)。唐突にテンションが落ちるような、いきなり映画で"The End"という字幕が出るような感じだ。

彼はこれまで来日はないそうだ。"True Tour"に日本がクレジットされていなかったので当分来日はない模様。日程的にフェスでの来日もなさそう。あまりにもDJらしくないので、これがどのように調理されるのか見てみたいのではあるが、残念。


推薦者:hammer
 
| hammer | ディスクレビュー-洋楽A | 22:17 | comments(0) | - | - | - |
Random Access Memories/DAFT PUNK 2013・仏
先日発表されたグラミー賞でRecord Of The Year始め5部門を受賞した作品である。全13曲、74分を超える大作ではあるが、長さを感じさせず飽きもこない。ダンス系のアルバムにありがちなイケイケのノリはなく、どちらかというとユルいアルバムである。しかしユルいアルバムにありがちな惰性もない。

また、普通であれば最初のシングル曲はアルバムの2曲目や3曲目に持ってくることが多いが、"Get Lucky"は8曲目である。アルバム全体としてもどの曲をシングルカットしてもおかしくはないようなポップさを持ちながらも、聴き手に感じさせないようによく構成が計算されている。

DAFT PUNKがジャンルを超えて愛されるのはそのポップさもさることながら、その温かさにあると思う。エレクトロ系ミュージシャンの持つ金属的な冷たさが薄く、まるで冬の吐息のような御馴染み感がある。21世紀明けて直後にリリースされた"Discovery"のは新しい時代への期待やわくわく感があった。冒頭に書いたようにこのアルバムはユルさを感じる。DAFT PUNKのアルバム時代に世相が表れているのかもしれない。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽D | 22:54 | comments(0) | - | - | - |
Prism/KATY PERRY 2013・米
マーブルチョコのようにカラフルでインパクトのある作品であった前作が大ヒットしたがゆえに、次回作は随分ハードルが上がるなと思っていたが、心配は無用であった。彼女の持つ天真爛漫さはそのままで、うまく大人に成長している。作品と、ジャケット、アルバム名がマッチしている。前回がカラフルなら今回はキラキラか。さらに、当然別々にレコーディングしたのだろうが、まるでライブのような疾走感、臨場感ある仕上がりになっている。それでかつ1曲1曲がポップでわかりやすく、万人受けするだろう。素人にも玄人にも受けると思う。

夫は本作について褒めたあと、「Katy Perryは曲に恵まれてる」と言ったのだが、正しくもあり間違ってもいると思う。Katyはガチガチのシンガーソングライターではないので、確かにプロデューサー陣の腕によるところも大きいのは否めないが、彼女の素養があって成り立っているのではないか。もちろん奇抜な格好も目を引くが、彼女の声はとてもよい。決して甲高くはなく、どちらかというとロック寄りの太い声である。この声が単なるアイドルにならない所以とも思う。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽K | 21:06 | comments(0) | - | - | - |