勝手に音楽批評Webサイト カルチャア
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2008.06.14 Saturday
X & Y/COLDPLAY 2005・英
何で今更このアルバムをレビューするのですかと聴かれるかもしれないが、いいものはいいと思う。わたしの仲間内では前作『Rush Of Blood To The Head』<静寂の世界>の方を評価する人が多いように思うしわたし自身聴きやすいと思うけど、明らかにクオリティはこちらの作品の方が高い。(と思う。)まあ、クオリティとかって基準が明確ではないので安易に使いたい言葉ではないが。
前作はどの曲もシングルカットしてもおかしくないけど、「あくまで1曲1曲できちんと起承転結、クローズしていた」世界観の狭さが、あったところもあると思う。今作は力一杯自分たちの思いをアルバムにぶち込んだようなエネルギーがあり、頭の中で乱れた妄想が顔にも出てしまったような、手のひらですくった水が手からこぼれ出るような「何か」がある。
まだ聴いてはいないけど、新作はそれをさらに上回りそうな感じがするし、今後もどんどんでかくなっていくバンドになるのだろう。いろんなバンドが使い捨てにされるこの世の中でそんなバンドが最近少ないことがとても残念だし、COLDPLAYには死ぬまでがんばってほしいバンドだ。
推薦者:hammer
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