宇多田ヒカルのうた -13組の音楽家による13の解釈について-/VARIOUS ARTISTS 2015・日
一言で言うと、宇多田ヒカルの楽曲をいろんなミュージシャンとシンガーがカバーしている。ここで、ミュージシャンとシンガーをあえて分けたのは、"宇多田ヒカルの楽曲を自身なりの解釈と敬意を持って、咀嚼している人達"と"(上手い下手に関わらず)ただ歌っている人達"の二つに分かれていると考えたからだ。

まず前者に属する人は選ぶ曲がいい。自分の個性にも合い、自分達なりの表現の肉付けを通じて楽曲の世界を広げることに成功している。岡村靖幸、椎名林檎他である。後者に属する人はただ、歌ってるだけである。どんなに優れたシンガーであっても、原曲そのままに歌われたら単なるカラオケにすぎない。そのシンガーのファンは別にして、別にカラオケに対価を払っているわけではない。

ちなみに意外に良かったのが、浜崎あゆみ。彼女そのものというよりも、プロデューサ陣のアレンジがいい。原曲の良さを活かしながら、浜崎あゆみの個性に合うようにアレンジしている。浜崎あゆみも落ち目だと散々言われているが、日本でああいう売れ方をした人(完全なシンガーソングライターでないが、楽曲作りに参加していること、外野のプロデュース陣の色が強そうでさほど強くもないこと、ファッション含めたアイコンとして時代を象徴する存在にもなったこと)は我が国ではあまりいないので、今となってはかなり貴重な存在だ。

何だか浜崎あゆみのレビューみたいになってしまったが、各"ミュージシャン"の解釈がなかなか味がある一作である。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-邦楽あ行 | 18:17 | comments(0) | - | - | - |
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