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beginning/星文昭 2005・日
星さんのライブは2回程お見かけしたのだが、わたしは勝手に彼にギターの魔術師というあだ名をつけている。ギター1本で彼の持つ全ての世界を表現してしまうからだ。その星さんの自主制作盤CDが2年前に製作されたこの『beginning』である。半分がインストで半分が弾き語りという構成になっている。ライブでもお馴染みの『Everyday』『風に吹かれて』等が収録されている。歌詞の入っていないインスト程泣きそうになる。

1曲1曲が日常のワンシーンを切り取っている気がする。ビルの合間から見上げた青空だったり、コトリと音を立てる飲み屋の焼酎の氷だったり。ありふれたものこそ、シャッターチャンスを捕らえるのはとても難しいが星文昭はその一瞬を見事に捕らえている。だからこそ、聴いている者にとって身近に感じられるし切なさを誘うのだろう。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-邦楽は行 | 17:38 | comments(0) | - | - | - |
風味堂2/風味堂 2006・日
わたしは自分の好きなバンドが売れるとうれしくないというひねくれ者である。風味堂も少しブレイクしかかっているのでおもしろくない。2ndについてはだいぶお金をかけてもらったんだなとジャケットを見て思った。中身はなかなかおもしろいが、やはりブレイク寸前ということを思うとおもしろくない。

そんなこんなで2ndを聴いてみた。1stの方が曲はよかったなあ。前作はデビューアルバムということで長年寝かしてきて味が出た曲が多かったのかな。今回の作品は前作から1年くらいで製作しているためまだ半生のような気がする。でもプロはそれじゃだめでしょ。

歌詞にしてもちょっと中途半端だなあ。ちょっと粗っぽいんだよね。せっかくいいバンドなんだから時間はかかってもクオリティ高いものを作るか、短期間でもクオリティ高いものを作るかしてほしいな。次回作に期待したい。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-邦楽は行 | 11:02 | comments(0) | - | - | - |
風味堂/風味堂 2005・日
コーラスの合間を疾走するピアノ。そんなイントロから始まる風味堂のデビューアルバム。わたしはフジロックのオレンジで観てから非常に興味を持った。もともとピアノやギターの生音が好きだというのはあるが、ジャズっぽくもありポップスでありブルースっぽくもありピアノを中心にがちゃがちゃ言わしているバンドだと思う。ただサウンドもそうだが、意外と歌詞が耳に残る。

特に気に入っているのが『もどかしさが奏でるブルース』と『笑ってサヨナラ』。『もどかしさ〜』は間奏のピアノが最高。あと恋焦がれる相手にうまく気持ちを伝わえらない自分のもどかしさを言葉ではなく「ラララ」というコーラスとメロディで表現しているのがすばらしい。『笑ってサヨナラ』はジャズっぽい曲調で振られた女がバーのマスター相手に慰めを乞う歌だが、男が「あたし」という言葉を使って歌うのはかえって哀しみを誘っていい。逆に女が「僕」や「俺」を使うと不自然な感じがするのはわたしだけだろうか。

フジロックのオレンジやアバロンのような小さなステージでは毎年いい新人が出ていると思う。去年のサンタラ、今年の風味堂。来年は誰がステージに上がるのだろう。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-邦楽は行 | 22:04 | comments(0) | - | - | - |