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Futurino/RINOCEROSE 2009・仏
来日した際にメンバーとお話しさせていただいたのだが性格もオープンで、ファンと同じ目線で音楽を楽しめる人達だと思うのでこれからもがんばってほしい。あとこれは勝手な予想だしもう既に行っているかもしれないが、他のミュージシャンのプロデュースをしても成功する人達だとは思う。

前作Schizophoniaの流れを受けてfeaturingという形でたくさんのVoとのコラボレーションが見られる。でも申し訳ないが、Schizophoniaにはかなわないというのが私の感想。Schizophoniaには各ヴォーカリスト達に役割を与え、精神を病んだ人間を演じさせることに成功しているが、このアルバムのコンセプトがいまいちよくわからないからかもしれないが。

前作から引き続き参加のJessie Chaton、Mark Gardenerの作品はおそらくお互いのことがよくわかっていて、個性を引き出し合っていると思うが、新しいゲストボーカル陣はあまり馴染んでいないと思う。もともとロックとダンスポップをうまく融合させることができたバンドだと思うが、ちょっと今回は水と油になってしまったかな。ただ最初に述べたように、音楽が本当に好きな人たちだと思うのでこれからも音楽で新しい試みを続けていってほしい。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 22:34 | comments(0) | - | - | - |
Battle Of Los Angels/RAGE AGAINST THE MACHINE 1999・米
そのジャンルの頂点に立てる人の音楽というのは、例えそのジャンルを好まないリスナーをも魅了する。わたしはミクスチャーと言われるジャンルが苦手である。ただしレッチリとレイジは別物だと思う。彼らのライブは激しく、フェスでもとてもじゃないけどモッシュピットでは見れないが、よく聴くまでもなくそのメロディはポップだし、一般受けする。それに演奏はとてつもなく上手い。ボーカルからドラムまで安心してそして退屈することなく聴ける。

その中でもやはりレイジが特異なのはありきたりだが彼らの音楽活動は政治活動と直結している点である。今年のReadingでも1日目のトリを務めたが、黒装束で登場し『Testify』を奏でる姿はミュージシャンというよりも政治活動家の主張という方がふさわしかった。

このアルバムが世に生まれでてから10年が経とうとしているが、世の中を変えたいと願った彼らの思いとは裏腹にその2年後に9.11の同時多発テロは起き、アフガニスタン侵攻、イラク戦争と世の中は悪くなる一方である。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 23:20 | comments(0) | - | - | - |
Consolers Of The Lonely/THE RACONTEURS 2008・米
The White StripesのJack White とBrendan Benson、Greenhornes(オハイオのガレージ系バンド)のJack Lawrence とPatrick Keeler のお友達4人で結成されたThe Raconteurs。JackのサイドプロジェクトとしていわれがちだがJackとしてはStripes同様の重み付けで活動しているという。去年もフジに出たし、今年もReading Fes等フェスでライブをやることが決まっている。

そんな彼らの2ndアルバムが、完成から僅か3週間、メディアへの情報解禁日から何と1週間という異例のスケジュールでリリースされた。十分なプロモーションもせずにリリースされたところからすると本当に売る気あんのか?と思ってしまうが、プレイヤーに落とすとそんな邪念はどこへやら。やたら1曲目のひねたpopぶりが耳につく前作と比べて1曲1曲の具材がでかい。(若干でかすぎて途中からおなかいっぱいにはなってしまうが...)前半はJackお得意のガレージブルース全開。The White Stripesを上手なドラマーにかえてベーシストを入れたという感じだ。ただ中盤から後半に移り変わるに従って、ホーンセクションやピアノといった他の楽器も入り乱れにぎやかになってくる。BrendanやGreenhornes2人の音が強くなる。以前このバンドにはルールがなく自分たちのやりたいことをやるということがコンセプトだと聴いたが、彼らのやりたいことをのびのびと紡錘でいる様子が手に取るように分かる。

単なる一過性のバンドではなく将来も見据えたバンドだということが、本作をもって証明されたと思う。嘘だと思う人は聴いてほしい。特に最後の曲のニュアンスは「終わり」ではなく「つづく」だから。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 22:31 | comments(0) | - | - | - |
Pablo Honey/RADIOHEAD 1993・英
泣く子も黙るRadioheadだが、彼らのベストアルバムと言えば『OK Computer』であったり『KID A』だったりするのだろうけど、わたしが一番好きなのはこの『Pablo Honey』である。名曲『Creep』が収録されているからという理由ではなく、「Radioheadは元はギターロックバンドである」ということを実にストレートにわかりやすく感じることができるからだ。

現在UK Rock界ではRadioheadは神と化している。その神聖さ故に過剰なメディアやリスナーからの崇拝は一種の宗教じみた狂気さを感じてしまう。卵が先かひよこが先かわからないが、現在のRadioheadの音楽というのは天国にせよ地獄にせよこの世のものとは感じられない不気味さがあり、わたしはあまり好まない。 そんな気分であるとき、彼らの1srを聴くと、彼らのバンドとしての原点に触れることができると思う。

「自分たちで自分たちが今最高だと音楽を作る」という基本的なスタンスはきっと今も昔もかわらないのだろうが、『OK Computer』という怪物アルバムを世に生み出したことで、彼らはある種「神」となってしまった。少なくとも世間は彼らを「神」だと崇めた。そういう「神」となる前の人間としての彼らの魂の一番近くに触れることができるのがこの作品だと思う。例えば『Thinking About You』の単純なイントロでさえ、あたたかくそこにある人間味が感じられる。だからわたしはこの作品が好きだ。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 01:05 | comments(0) | - | - | - |
No Love Lost/THE RIFLES 2006・英
THE ARCTIC MONKEYSの活躍ぶりは今更言うまでもないが、2006年UKでは新人バンドの登場が相次いだ。THE RIFLESもそのひとつである。サウンドは典型的なギターロック。アルバム収録時間も36分ととても短く、若さに任せて勢いに乗っているバンドという形容詞がぴったりである。フジロックで観たが、ライブもなかなかよかった。

ただバンドブームがいつまで続くのだろうか心配になるところではある。THE RIFLESだけではなくが、若手バンドブームに乗って台頭してきたバンドはたくさんあるだろう。前出のTHE ARCTIC MONKEYSもそうだが、この勢いがいつまで続くのだろう。

ともあれ、THE RIFLESはなかなかいいです。低めのVo、典型的なギターロック好きはぜひ聴いてみてください。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 13:32 | comments(0) | - | - | - |
Going Blank Again/RIDE 1992・英
1990年代のイギリスを風靡したシューゲイザームーブメントの代名詞、RIDEの2ndである。ポップなアルバムでありブリット・ポップへの入口ともいえる仕上がりで、RIDEの代表曲である『Leave Them All Bedhind 』『Twisterella』『Chrome Waves』もそうだが『Mouse Trap』『Time Machine』等聴きやすい曲群が多い。モラトリアム青年の青臭さがギターサウンドを通じて見事に表現されていた前作『Nowhere』と比較して、ロックバンドとして地に足の着けてちょっと大人になったRIDEという感じがする。
おそらく日本のブリグリやスーパーカーなんかはRIDEの影響を大いに受けてるのだろう。イギリス国内はともあれ世界的な成功を収めたバンドではないが、このRIDEというバンドは間違いなく世界の音楽シーンに多大な影響を与えたバンドの一つといえると思う。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 23:00 | comments(0) | - | - | - |
Nowhere/RIDE 1990・英
とても抽象的な言い方だが、音楽を好きになったときまず今の音を聴き、原点回帰のように昔の音にさかのぼっていく。そしてまた今の音を聴くと、昔の音が今の音を生み出してきたのだということがよくわかる。例えば奥田民生を聴いてビートルズを聴いて、奥田民生に戻ったときビートルズの偉大さを再認識できる。RIDEは世界的ヒットを飛ばしたわけではないが、いわゆるギターロックバンドにとても影響力のあるバンドだというのがこのアルバムを聴くとよくわかる。影響を受けたかは知らないが、スピッツの『隼』の中の『甘い手』なんか普通にこのアルバムに入っていてもおかしくないくらいだ。逆にスピッツのマサムネがRIDEカバーしたらすごくしっくり来そうだ。

このレコードはジャケットどおり青臭いアルバムだ。青年のモラトリアムっぷりが満載のアルバムである。Voの声も安定していないし。RIDEといえばシューゲイザー、ギターバンドの代表格である。生で聴いたならばギターノイズの嵐なのだろうか。激しいサウンドによって美しいメロディが却って鮮明に聴こえる。すごくきれい。ジャケットのように水の中にいる気分になる。魚になりたくなる。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 22:08 | comments(0) | - | - | - |
Schizophonia /RINOCEROSE 2005・仏
iPODのCMでも使われている『Cubicle』が収められているRINOCEROSEの4thアルバム。わたしは偶然フジロックで観ることになり、彼らを知った。やばすぎる。。。すごいドラッグを手にしてしまったかも。

「統合失調症」という意味のタイトルで、それぞれのゲストヴォーカリスト達が(Jessie Chaton、Nuutti Kataja、Daniel Zak Watts等)がめいめい精神疾患を持つ患者になりきっているらしい。中でもわたしは特にこのアルバムタイトルの統合失調症を患っているという設定のMark Gardenerの『My Demons』等がお気に入り。彼の声はこの世で一番エロティックな精神病患者だ。アルバムの曲が進むたびに脳みそを破壊していくようなサウンドは高校のとき聴いたGARBAGEの『Version2.0』とこれ以外、わたしは知らない。


推薦者:hammer
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 23:09 | comments(0) | - | - | - |
Live in Hyde Park/RED HOT CHILI PEPPERS 2004・米
レッチリの初のライブ・アルバムである。今まで海賊盤で満足してたレッチリ・ファンの人には有り難い。なんと言ってもレッチリはライブが凄い。今年の「ロック・オデッセイ」におけるライブも最高だったと言うし、いや本当、痺れるサウンドである。このアルバムはイギリス、ロンドンにあるハイド・パークにおける三日間のライブの総集編でイントロを入れて26曲、二枚組のたっぷりなボリュームになっている。選曲はベスト・アルバムの曲が中心で特に「カリフォルニケイション」と「バイ・ザ・ウェイ」の収録が多い。とにかく最高に研ぎすまされたサウンド、即興が凄すぎる。
一曲目のフリー、ジョン、チャドの即興も凄いが二曲目の「キャント・ストップ」から三曲目「アラウンド・ザ・ワールド」、そのまま四曲目「スカー・ティッシュ」、五曲目「バイ・ザ・ウェイ」の流れは最高の一言。唸りまくるフリーのベース、基本的スタイルは崩さないが切れる刃物のように切れ味の良いジョンのギター、そしてリズムの要、チャドのドラム、みなプロ中のプロである。テクニックで言えばイギリスのバンド、例えばオアシスなんて比べるに値しない。アンソニーの歌声もよく聞こえるし、ラップ部分もそつなくこなしている。レッチリ、やっぱり最高だ!ファンは絶対買いである。

推薦者:めぐめぐ氏
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 21:16 | comments(0) | - | - | - |
Up All Night/RAZORLIGHT 2004・英
ロックン・ロール・ジェネレイション!!
レイザーライト待望のデビュー・アルバムがつい発表された!聞いて一言。最高!クール!まさにブリティッシュ・ロックはここにある。ギター・ロックを刻み出す四人組はスウェーデン人を二人、イギリス人を二人で構成されている。アルバムのリリースはドラマーの変更、プロデューサー関係に問題があり随分延びてしまったが、最高の一枚を届けてくれた。彼らのサウンドは正統派ギター・ロックを地で行きながらロンドン、イギリスを感じさせてくれる都会的ロックだ。

サウンドメイク、バンドのスタイルにはリーダーのジョニーが大きな関係をしているが、彼はリバティンズの友達であり、よく彼らのライブにゲストで出てたようだ。確かにリバティンズとレイザーライトは似ている所がある、イースト・エンド出身であることや、サウンドの節々の語らい。しかし、リバティンズはレイザーライトと比べるとロンドンの不良であるし、レイザーライトは生真面目なバンドマンだ。リバティンズが好きな人にはレイザーライトは少し上品かもしれない。しかし!聞いてもらいたい!この透き通ったギター・リフに歌うのではなく、語らいかけるボーカル、畳み掛けるドラム、いつしかツイン・ギターが重なりあって波のようなグルーブを創り出す。恐ろしいほどサウンドの渦に聞く人は誘われる。アップ・テンポのシングル三つがアルバムを支えながら、四つ目のシングル『ゴールデン・タッチ』はスロー・テンポに切なく、ただただ感動的なメロディーを放つ。ブラーでもオアシスでも、フランツ・フェルディナンドでも、もちろんリバティンズでもない。レイザーライトはただ唯一のバンドだ。


推薦者:めぐめぐ氏
| hammer | ディスクレビュー-洋楽R | 11:41 | comments(0) | - | - | - |