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キエフ・オペラ 〜ウクライナ国立歌劇場オペラ〜 トゥーランドット
日時:2008/10/10
場所:Bunkamuraオーチャードホール

初オペラ。キエフオペラが有名かどうかは知らないが(結構来日しているらしい)、一番安い席で¥6,000-という破格な値段(オペラは基本的に高い。ウイーン国立歌劇場なら¥40,000-なんてザラ)だったのでまずは勉強がてら行ってみた。演目はまずは定番のトゥーランドットである。従って他のオペラとの比較はできないが、純粋に初めて観た感想。

オペラの主役は当然歌い手達である。ステージ前方のせせこましいところにオケが追いやられている。ステージは豪華そのもの。衣装もそうだが、城の装飾も一瞬しか映らないものもあるのにもったいないと思うほどである。キエフオペラの場合は、少なくとも劇団四季以上だと思ってよいと思う。
肝心のオペラだが最初はオケの音が小さいかなと思ったが、歌と勝負するわけであるから実は小さな編成でちょうど良いということがわかる。歌が始まるとオペラ歌手の声があれだけ響くものだとは思わなかった。勿論個々の役者の声はそうだが、その他大勢の役者達の合唱になるとオケを打ち負かすだけの音量がある。合唱とオケとのバランスが絶妙でそこが一番素晴らしかった。

今回の舞台の中で一番素晴らしかった歌い手が主人公の一人であるカラフの父役のティムール(バス)。どのような姿勢のときも(乞食役なのでうつむいたり、殴られたりするシーンがある)、美しい低音を会場に響き渡らせた。あとティムールに仕えるリュー(ソプラノ)の歌うハイライトシーンでのアリアもよかった。第2幕の最初の、ストーリー進行の核となる3人トリオ・ピン、パン、ポン(それぞれ皇帝に仕える大蔵大臣、内大臣、総料理長)の3重奏もよい。この3人トリオは実にコミカルであり、愛すべきキャラクターである。彼らが舞台に出ている時間はかなり長く、おそらく主役陣よりも多く舞台に上がっている。彼らの歌で物語の背景を理解することができる。主役のトゥーランドット(ソプラノ)がおそらく一番出番が少ないのではないだろうか。また、今回カラフ(テノール)が残念ながら一番いまひとつだった。声はすごくいいが声量で他の歌手に負けてしまっていた。

初めてオペラを観たが、非常に面白かった。特にオケと歌とのハーモニーを楽しむことができた。舞台においてストーリーを重視する人はオペラをあまり楽しめないかもしれないが、音楽が好きという人は一度ぜひ足を運んでみては。行く前には国内公演の多くは字幕付きだが、一度軽くストーリーを頭に入れてから行くことをお薦めする。その方が音楽に集中できる為、楽しめるし疲れない。

今回わたしが観に行ったキエフオペラについてはしばらく日本で公演を行うようなので、値段も手頃だし興味がある方はぜひどうぞ。
http://www.koransha.com/opera/kievopera2008/index.html
| hammer | ライブレポ-クラシック | 08:15 | comments(1) | - | - | - |
NHK交響楽団第1616回定期公演 Aプログラム
日時:2008年3月2日(日)
場所:NHKホール
指揮:準・メルクル
ピアノ:中村紘子


グリンカ / 歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲
ラフマニノフ / ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
シェーンベルク / 交響詩「ペレアスとメリザンド」作品5

ラフマニノフ目当てで行った、今回の公演。ピアノの中村紘子はこの曲にあわないなあというのがまずの感想だった。女の熱情的なものを見せてくれるのかと思いきや、意外と男性的というかシャープな演奏だったので拍子抜けしてしまった。ラフマニノフの美しいピアノの旋律を女性ならではの(といっては差別的かもしれないが、)繊細さやドラマティックさで聴く者を酔わせてくれることを期待していたが、意外とあっさり終わってしまった。
ただ、彼女の今回の演奏でピアニストにも向き、不向きがあるのだということがよくわかった。わたしも昔ピアノの先生にモーツアルト向きだと言われたことがような気がする。(個人的にモーツアルトがあまり好きではないので、あまりうれしくはなかったが。)どちらかというとショパンのエチュードを機械的にスゴいスピードで演奏したりするとおもしろいかもしれない。中村紘子自体聴いたのが初めてたが、彼女自体は容姿に反して意外とタイトな演奏なのだなあと感じた。

前回のオーチャードと違ってNHKホールだったというのもあるのか、お家元でやると楽団もリラックスしているというか、慣れているような気がする。同じ団員で演奏しているとはかぎらないので、比較の使用はないが。
余談だが、NHKホールの周りではいろんなストリートミュージシャン達が独自の音楽を奏でていて、春の暖かい休日に彩りを添えていた。クラシックコンサートの近くでそういうストリートミュージシャンのロック/ポップスという組み合わせは、なんか意外性があっていい。
| hammer | ライブレポ-クラシック | 21:53 | comments(0) | - | - | - |
N響オーチャード定期 2007/2008シリーズ ≪第48回≫
日時:2008年3月2日(日)
場所:Bunkamura オーチャードホール
指揮:キンボー・イシイ=エトウ
ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ

シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 op.68 他

初めてNHK交響楽団(通称:N響)を聴きにいったが、期待を下回って残念だった。まずチューニングのオーボエのピッチが微妙にずれているような気がして、始終気持ち悪かった。(ファンの人、ごめんなさい)シューマンもブラームスも知らない演目だったというのもあるけど、意外とメリハリがなくて印象に残っていない。アンコールの『ハンガリー舞曲』の方が演奏している方も楽しそうで、見ていて印象に残った。

実はクラシックのコンサートはここ近年あまり行ったことはないのだが、少なくともわたしが家で聴いているベルリンフィルだとかウィーンフィルの方が(CDだからいろいろ調整を加えているからかもしれないが)曲に対する理解や、一人一人のプレーヤーの質が高いような気がする。

ただ、席にもよるがチケットのお値段がお安いし都内で演ってくれるし、いろんな演目やらあるようなので今度他のにも行ってみようと思う。あとこれを機にクラシックコンサートにもちょくちょく足を運んでみることにしたい。
| hammer | ライブレポ-クラシック | 21:29 | comments(0) | - | - | - |