勝手に音楽批評Webサイト カルチャア
このBlogも2年くらい放置しておりましたが、現在アイルランド在住です(おそらく近々この国も出て行く予定)。最近アイルランドの音楽フェスとライブに行ってみたので、その時感じたことを書きます。
日時:2017年7月14日〜16日
場所:Marlay Park, Dublin
*ただし7月16日のみ参加
Belle and Sebastian
日時:2017年7月20日
場所:Iveagh Gardens, Dublin
Longitudeはダブリン郊外で行われる小規模なフェスで、ラインナップもフジロックや他のUKのフェスと比べてかなり小ぶり(アイルランドにおいては9月に行われるElectric Picnicというフェスが一番大きい)。屋台の数も決して多くはなく、フェスというよりも、ちょっと大きな音楽イベントという感じだった。時間帯は14時から22時過ぎまでで、オーバーナイトキャンプはなし。気になったのはゴミ。ゴミ箱がなく、その場に捨てるのが当たり前になっていた。
UKフェス同様、演奏よりものんびりその場の雰囲気を感じるのが醍醐味という感じがした。お客さんは若い人が多く、カップルや友達同士でハイキングに来るような感覚で来ていた。私は一人で参加したが、見た限り単身での参加は私だけであり、ぼっちにはかなり辛かった。会場自体は小さいものの小さいがためにステージ間の移動は楽だった。ラインナップは小ぶりとはいえいろんなジャンルのミュージシャンがおり、それぞれいい演奏やパフォーマンスを披露してくれた。まさにハイキングの延長で、親しい仲間同士のんびりするにはとてもいい。会場から垣間見える美しい緑に癒された。天候も良かったので、ラッキーだった(雨なら結構きついかも)。
ベルセバのライブは18:30ゲートオープンで、前座が19:30、ベルセバは20:30登場。こちらはダブリンの街中の夏限定の屋外会場。何度も見ているから特にこれといってすごさや真新しさを感じることはなかったが、安定していい音楽を届けるバンドであった。複数のメンバーが複数の楽器を掛け持ちし、曲に合わせて立ち位置を変えるというのはベルセバならでは。もともとキャリアの長いバンドであるから演奏自体も落ち着いて聞くことができた。ファンもLongitudeに比べて年齢層が高め。私は最初の方は前方で、最後は後方で見ていたが、前方であっても派手に盛り上がるファンもおらず、30代半ばには優しいライブであった。アイルランドは人口も少ない島国なので、UKミュージシャンのヨーロピアンツアーから外されることも多い。好きなミュージシャンを見ることができたのは、非常にラッキーであった。
今回立て続けではあるが、久しぶりにプロミュージシャンの音楽に触れることができて幸運であった。
場所:新潟県苗場スキー場
【総括】
【ベストアクト】
迷う。NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSとJACK WHITEか。NOELはやっぱりヘッドライナーつとめるだけあって、貫禄が半端なかったし、ソロになってからもいい曲出してるなあ。言うこと聞かない弟や気が利かないメンバーと離れて自由に楽しそう。ファンサービス満載で、ご機嫌。いい意味で年取って味が出ている。
場所:新潟県苗場スキー場
10年連続3日間参加。ちょっとだけど前夜祭にも顔を出せた。新潟の中でもそんなにひどい方ではなかったが雨が降った。体力を消耗するけど、10年たつとようやく慣れてきた。
【ベストアクト】
都(か〜る/舞の娘)と富士映劇の『ゲット・ラウド 〜ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』のプレミア上映。
Digitalism・・・やっぱりChemicalやUnderworld、Prodigyクラスのエレクトロバンドは現れないのか・・・。
【おいしかったご飯】
毎年の五平餅、マンゴービール。
【改善してほしい点】
10年目だからもう慣れた。
【痛い客】
客ではないが、友人たちをオーバーブッキングで追い出した宿。
【帽子にひと言】
3/11以降原発の話は山ほど聞いているので、単なる感情論ではなくて具体的な提案をできる団体にPRさせるべき。
【最後に一言】
場所:新木場studio coast
スピッツのイベントが会社の近くで行われるのは知っていたが、単独でゆっくりみたいなあと思って時を過ごしていた。そんなある日、gouさんのtwitterでチケットが余ってしまい困っているという書き込みを見つけた。よし、行こう。
なんやかんやで仕事があって、結局最初からは観れなかったが、スピッツは最初から最後までしっかりフロアで観た。「昔の曲やってほしいなあ」というgouさんの希望にこたえてか、1曲目は1stから『夏の魔物』。渋い。新曲もあったけど、夏というだけあってか『渚』『青い車』等夏らしい曲が選ばれていた。個人的には『トンガリ'95』を聴けたのが嬉しかった。あとは意外な『Swallowtail Butterfly』のカバー。観るたびにうまくなるよなあ。keyのクージーはメンバーではないけど、5人目のスピッツという感じだな。彼女の音がないとつまらないかも。
1時間ちょっとしか観れなかったけど、studio coastは広くないのでメンバーの動向がはっきり見れてよかった。ただ低音があまりよくないので、そこが残念だった。ピロウズが『マサムネくん、老けないね』といっていたが本当にそうだ。あの高音ボイスを維持するのは大変だとおもうけど、小田和正みたいにいくつになってもやってほしい。あと早くアルバムが出てほしい。
しかしスピッツの曲ほぼ全部わかるって、わたし本当にスピッツ好きなんだな。
場所:新潟県苗場スキー場
9年連続3日間参加!!
今年が一番楽しかった。ラインナップのバランス(観たいバンドが1日2〜3つというのが一番動きやすい)もそうだし、いろんな人と会場で会えたのがいい。音ともだち(悠、か〜る、か〜る弟軍団、Yu)、グラストで知り合った友達、英語学校の友達/先生、会社の同僚等来ている人達には音楽という共通項があるからというのもあり、一緒にいても楽しい。好きな音楽を自分の好きな人たちと聴くのは何倍もいい。自分の好きなバンドだけではなく、彼ら彼女らの好きなバンドを教えてもらったりするというよさもあった。
来年はいよいよ10周年。今年みたいにできる限りたくさんの人と会場で出会いたい。
以下悠のHPからのコピペ。
【ベストアクト】
EGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXX・・・10年来のファンですが初めて観た。よっちゃんの声は最高。雨の中オレンジ迄がんばっていってよかった。
【よかったACTと一言】
THEM CROOKED VULTURES・・・やはり年を取って、お金も安定して得られると自分の好きなことがやりたくなるんだなと思った。低音重視でいい感じ。
JOHN BUTLER TRIO・・・Heavenでもいいけど、真昼のGreenにぴったりだ。友達と一緒に観たくなる。
JAMIE CULLUM・・・普通にカバーやっても原曲超えるのがすごい。まだ若いと思うんだけど。JOHN同様真昼のGreenにぴったり。
EMELINE MICHEL・・・EGO待ちで観てたけど、声がとてもいい。声もキャラクターもそうだけど、夜よりも昼間に聴きたい。
石野卓球・・・そんなにすきではないのだが、GANBANの明け方のパフォーマンスはよかった。
MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO・・・昼間のHeavenならでは。友達と一緒に楽しみたい音楽。彼らを教えてくれたイギリス人(3月に帰国)と一緒に観たかった。
MARTINA TOPLEY-BIRD・・・知る人ぞ知るTRICKYの元妻(入籍は不明)。MASSIVEのサポートで来ていたけど、彼女のソロもよかったです。彼女がVoで参加したTRICKYの曲もやってくれたし。
LCD SOUNDSYSTEM・・・モッシュピットに入ってみた。外人率高し。演奏もうまいし、素直にかっこいい。もっと遅い時間にゆっくり聴きたかったかも。
ATOMS FOR PEACE・・・知り合いに連れられて観てみたけど、思いのほかよかった。
MASSIVE ATTACK・・・いつもはずれなし。
【よくなかったACTと一言】
特に大ハズレはないけど、ちょこっと観たMUSE。宗教がかったパフォーマンスはいただけない。
【おいしかったご飯】
場外で買ったいかやき。
毎年のマンゴービール。
【改善してほしい点】
宿を今後考えよう。
【痛い客】
たまちゃんとぼっつには来年来てほしい。舞ちゃんと都にもぜひ来てほしい。
【帽子にひと言】
ラインナップ的には一番よかった。ただ、MASSIVEとベルセバがかぶらないでほしかった。
【最後に一言】
来年はhammer参加10周年なので、みんなで盛り上げてください。もちろん前日入りです。
場所:新潟県苗場スキー場
初の夫婦参加。わたしは8年連続3日参加。
【ベストアクト】
7/26 サニーデイ・サービス@Heaven
生まれて初めて観たライブが実はサニーデイだった。再結成したのもうれしいし、それを観れてよかった。選曲も過去の代表曲が中心で、懐かしさがこみ上げてきた。皆楽しそうだった。ちなみに次点はBEN HARPER AND RELENTLESS7。
【良かったアクト】
7/24 Lily Allen@Green
何気に何回も観てるけど、今迄で一番よかった。日本では比較的小さい箱でやることが多いけど、今回はGreenの大ステージ。最初は心配だったけど、元々 小さい頃からグラストに観客として参加していたからフェスを楽しみ方は十二分にわかっているし、今年のグラストでもPyramid(メイン)で満員の観客 を前に歌った経験もあるので、貫禄十分だった。フェスの楽しさというのを彼女は本当にわかっている。ちなみにKaiser ChiefsとBritney Spearsのカバーもあり。
7/24 Räfven@苗場食堂
至る所でプレイしたRäfven。苗場食堂でも全部を観た訳ではないけど、いいね。フジロックだからこそこういうバンドが観れる。
7/24 Paul Weller@Green
生では観ていないけど、TVで観たPatti Smithといい、BEN HARPERといいベテランの貫禄は本当にすごいと思う。ソロでやる人は、1人だけで人を惹き付ける何かを持っている。Greenとはいえ、まるで自宅の リビングで演奏しているかのようなくつろぎっぷり。
7/25 THE HIGHER@Marquee
若手バンドは音もそうだが、愛想の良さがきわめて重要。彼らのMCはとても好感が持てる。こういう初心をこれからも持ってほしい。他の若手バンドもそうだが。
7/25 JET@Green
Greenでやれるのかな?と思ったが、演奏も上手かったし客を乗せるのも上手い。初めて観たけど結構新鮮だった。
7/25 BEN HARPER AND RELENTLESS7@Green
演奏の上手さでは一番だったと思う。こういう人こそフジのGreenの昼に絶対出てほしい。なんだかんだいいながらも久しぶりの出演だけど、この人ずっといるような気がするなあ。
7/25 EASY STAR ALL-STARS@Heaven
演奏もそうだけど、女性ボーカルがめちゃめちゃ上手い。安易なカバーは大嫌いだけど、ここまで演奏が上手ければ文句言えないよなあという気がする。それだけではなく、オリジナルのミュージシャンたちへの深いリスペクトが感じられた。
7/26 CRYING NUT@Marquee
韓国のバンドらしい。偶然通りかかって2曲くらいしか聴いてないけど、MCは日本語というサービス精神もあるし上手いし、パンクバンドというがポップで聴 きやすいしいいと思う。韓国といえばHip Hopとかダンス系かベタなバラードという印象しかないけど、いい意味で裏切ってくれた。
7/26 FALL OUT BOY@Green
曲は単調だが、演奏は厚みもあり上手かった。ただ撮影クルーがきっとOasisと一緒(後述)で、観ていて疲れた。
7/26 Weezer@Green
数年前よりも格段に上手くなっていた。このバンドはリバース以外でもちゃんと歌えるのが強い。また、自分たちの曲もそうだが、合間合間にBlur、 Lady Gaga等を「自然に」織り込むのが上手い。その他にもデモ録音しながら演奏をつないでいく等結構やりたい放題やってくれた割には、ColdPlayのよ うなやり過ぎ感がなし。しかし、リバースは日本語達者だなあ。
7/26 BASEMENT JAXX@Green
もっと早い時間に観たかった。この時間だと疲れて観るだけで精一杯。MASSIVE ATTACKもそうだが、ヴォーカルが曲によって入り乱れるというのはおもしろい。ここも女性ボーカルがめちゃめちゃ上手かった。
【ワーストアクト】
・肩を脱臼してみんなに心配かけたタマ。
・アイドリングのヤフオクに明け暮れたまっちゃん。(まあ、先輩から頼まれたので仕方ないが。)
【良くなかったアクト】
7/24 PEACHES@Marquee
音楽以前にド派手なパフォーマンスは、MarqueeはMarqueeでも夜向けでは。
7/24 Paul Weller@Green
音楽はともあれ、メタボ腹はなんとかしたほうがいい。
7/24 Oasis@Green
Liamよ、ボイトレした方がよい。あと、Oasisの時の撮影クルーが最悪。ギャラガー兄弟と正式メンバーではないドラムばかり。ゲムとアンディは正式メンバーだぞ。
7/25 Franz Ferdinand@Green
私が好きなバンドではないんだろうな。CDも持ってるけど。
7/26 Weezer@Green
リバースの頭がどんどん寂しくなっているのが心配。
【ベスト飯】
・毎年飲むマンゴービール。
・野菜たっぷりのベトナム風生春巻き。
比較的どれもおいしかった。
【ワースト飯】
・今年は特になかったかな。
【ライブ以外で良かった事】
・bonnyが参加した。
・Lilyを観ているとき、今年のグラストツアーで一緒だった女の子と会った。
【ここは改善してほしい】
・湯沢〜苗場までのバス乗り場の混雑(White Lies観そこねた)
・大雨
【その他ひと言】
・来年もこの調子で行きましょう。去年よりもラインナップは全然いい。
【hammerの動き】
7/24 初bonnyと二人でフジロック。「車を運転するのは面倒だ」というbonnyの意見もあり、新幹線で行くが湯沢駅で後悔。駅の構内まで行列。2時間は並ぶ。White Liesを逃す。
Lily Allenから参加。グラストツアーで一緒だったエリちゃん@女子大生と会う。グラストで買った花輪を頭に着けていたのですぐわかった。昨夜の土砂降りで寝袋まで浸水したらしい。
Lily満喫後MarqueeでPEACHESを観る。イマイチ。力つきて眠る。お手洗いに立ったとき、PATTI SMITHのライブ映像をオアシスエリアで観る。こっちに行けばよかったと後悔。
苗場食堂のRäfvenを少し観て、Paul Wellerへ。雨絶好調。Paulはベテランの貫禄もあり、歌もうまくて酔いしれるがメタボ腹に酔いが醒める。醒めたら雨に耐えられなくなり、一旦宿へ。雨のためゴアテックスシューズも浸水する。
Oasis。リアムは大丈夫だろうか。それにしても前述の通り撮影クルーひどすぎ。ゲムはちょっと映ったけど、アンディはいるのかいないのか真剣にわからなくなるくらい映らない。わたしの脳裏に「アンディ・ベル脱退」という文字が浮かぶ。その後ちょろっと映って安心。
7/25 疲れから昼前迄眠る。晴天。IDA MARIAを観て心地よい睡眠をとる。次のTHE HIGHERはいい。ただ、昔よりもMarqueeの若手バンドが元気がない。スマッシュにはもっと呼んでほしい。サマソニではなくて、フジの方がのんびり聴けるしいいのに。
bonnyの要望でJETを観る。同じく実はJETを観たことないか〜ると半分眠りながら観る。演奏も上手いし堂々としていてびっくりした。確かにJETももう5年以上のキャリアだもんなあ。BEN HARPER AND RELENTLESS7こそ上手かった。こういうベテランで上手くて、音楽を知らなくても純粋に楽しめるミュージシャンは貴重。こういう人こそ毎年でもいいのでGreenに出てほしい。ちなみに最後の1曲というときに、会社の先輩と会う。「WhiteからBEN HARPER観に来た」というが、ちと遅し。
EASY STAR ALL-STARSを観にHeavenへ。WhiteがZAZEN-BOYSで激込み。向井は本当に奇才だと思う。ZAZENもちゃんと音は聴いたことないので、機会を見て聴いてみよう。Heavenで眠りこけている悠発見。一緒に観る。個人的には一番The Beatlesがよかったと思う。こういうバンドはフェスで映える。
Franzを観にGreenへ戻る。タマの大けがを知る。14:00以降天気が少し今ひとつだったが、それはタマが怪我して宿に戻ってからだという。タマが苗場の天気を決めていたということもここで知る。けがには心配になるが、「こんなの夜に何もできないなんて」とか〜る弟に送られて来たメールに笑う。Franzは声も演奏も曲も実はそんなに好きじゃないということがよくわかった。フジではGreenのヘッドライナーだけど、グラストではOther Stage(Whiteみたいなところ)のトリなんですよね。
宿に戻ってタマの顔を見て少し安心する。そしてアイドリングのチケットをヤフオクで必死で落とそうとするまっちゃんにあきれる。
7/26 タマ効果で晴天。STREET SWEEPER SOCIAL CLUBから。わたしにはあまり響かなかった。演奏はうまかったけど。
食事を買いにいったときに小耳に挟んだCrying Nutという韓国のバンドがいい。パンクというがアコーディオンもあってポップな感じがして、いい。数十人という少ないオーディエンスだったが、愛嬌を振りまいていた。ロック後進国の韓国にこういうバンドがいるのがわかってうれしい。
MarqueeのTWISTED WHEELへ。bonnyはそこそこ楽しんだようだけど、わたしは疲れて寝ていた。昨日の疲れが結構たまっているらしい。天候が今ひとつだが、オレンジコートにちょっと顔を出し、Heavenへ。昨夜のEASY-STARと違って満員。
サニーデイの1曲目は『さよなら!街の恋人たち』わたしがサニーデイを知った曲。高校生だった昔を思い出す。あれから12年、ずいぶん遠くまできたもんだ。サニーデイという名前に反して雨。どうでもいいが、サニーデイの歌詞には雨という言葉が多い。
サニーデイの後はCLAP YOUR HANDS SAY YEAH@White。歌がうまかったが、このバンドもそんなに興味を持ってないので真剣に聴かず。
最後はGreenで結局RÖYKSOPPは行かず。Fall Out Boyは演奏はうまいけど単調。Weezerにも期待しなかったが、リバース以外のメンバーも歌が歌えるし演奏がしっかりしていることがわかった。前述のように他のミュージシャンの曲のカバーも嫌みなく入れるのがうまい。
最後の最後はBasement Jaxx。初めて見れてよかった。ライブというよりショーみたい。でも途中から次の日会社ということを思い出し、ブルーに。
家に帰って改めて過去のラインナップを振り返ったが、結構いいバンドが出ていますね。来年は誰が来るのだろう。今から楽しみです。
場所:Pilton,England,UK
一度は行ってみたいフェスティバルがこのGlastonburyだった。特に昨年Readingに行ってみてからはとの思いが強くなった。フェスの本場イギリスは日本のそれとは全く以て異なる。ロックファンがいろんな会場を「がっつり」見て回るのではなく、いろんな人たちがのんびりしている。また、行くまでのサービスエリアの売店で普通にテントやシュラフなどのキャンプ用品や長靴が売られているのがお国柄を感じる。
もちろん今年のGlastoのblurのようにメインステージのヘッドライナーについては、チェックしている人が多いが昼間は後ろの方でのんびり見ていたり、名もないステージやシアターや映画等でまったりしているということも多い。(特にGlastoの場合は遊ぶところも盛りだくさん。kids fieldsはフジの何倍ものスペースを持っていて小さな遊園地のようだった。)ゴミの多さを除けば、フェスを楽しむということについては日本よりもイギリスの方が楽しめるように思える。
昼間のフェス会場 from The Park 夜のフェス会場 from The Park
The Park内のテントにピアノがあり、みんなでOasisやThe Killersを歌った。
名前のない小さなステージにて(こんな会場が他にもいっぱいある)、Taiko Meantimeというバンドで日本の太鼓をたたくイギリス人たち。
実際わたしがまともに観たのは、Dead Weather(Secret)、White Lies、Maximo Park、Peter Doherty、Nick Cave And The Bad Seeds、Blurくらいだ。あとは大物だとLady Gagaを移動中に横目で観たり、Jarvis Cockerをちょっと観たが寒さに耐えかねてテントに戻ったりという感じか。ステージ云々よりもとにかく会場をくまなくチェックしてみようとうろうろしていたら、3日間経ってしまったというのが正しい。会場全体を観て、フジはずいぶんGlastoをイメージしているんだなあということがわかった。ただ、フェスという文化が日本に根付くには少なくともあと10年はかかるだろう。ちなみに2日目はシャトルバスを利用してGlastonburyの町まで行ってみた。本当に小さな町だが、こちらもフェス同様のんびりしていた。(ちなみに会場は正確にはPiltonという村が正しい。)
Glastonburyの町
どれがよかったですか?と聞かれたら、悠HP風に言うならば以下のような感じか。
【ベストアクト】
Blur・・・ベタだが。デーモンが感極まって泣いていたを観れたのが貴重。(それと反対にグレアムはクールだった。)演奏自体どうのというよりも、イギリス人にとってBlurが特別なバンドなのだということがわかった。どの曲をやっても盛り上がるという。やはり本国で観るのが一番いい。
Blur。人いっぱい、旗いっぱい。
【特によかったアクト】
Peter Doherty・・・考えてみれば、去年のReadingのBaby Shamblesも含めてわたしはPeterのプロジェクトを全部観ていることになる。アコースティック中心で丸くなったと思った。演奏が特段うまい訳ではないが、人を惹き付ける普通に才能がある人なんだと思う。1時間弱と短かったが、最後にThe Libertinesも1曲やってくれた。
Jarvis Cocker・・・3曲しか観なかったが、こちらもイギリス人にとって特別な存在。フジで観たときとオーラが全く違っていた。貫禄十分。
【よくなかったアクト】
Maximo Park・・・わたしの好みではないのだろう、多分。
Dead Weather・・・Jack Whiteは本当に才能がある人だと思うが、ただまだライブとしての音が完成されてなかったという感じがする。The Raconteursも最初そうだったので、今後もっとよくなると思う。
ロックが好きだ、海外のフェスに行きたいという人は、まずはGlastoではなくReadingとかの方がいいのではないかと思う。都心部でアクセスもよいし、音楽的には集中するにはそっちの方がたぶん楽しめる。そっちでも十分海外フェスの雰囲気は味わえる。
ただ「フェス」が好きだとか、Glastoに行きたい、ならばGlastoがいいと思う。ただ文化的な違いや衛生状態(Glastoでシャワーを浴びるのはかなり大変、トイレもすごいことになっている)を考えたら、覚悟がいると思う。わたしは今回ツアー会社にお世話になったので、寝袋さえもっていけばキャンプできたのでありがたかったが、個人でウェールズにほど近いGlastoに行くのはかなり下調べが必要だと思う。
ただ本場で音楽を聴くのは全く以て日本とは違う楽しさが味わえるので、本当にイギリスのロックとか所謂洋楽が好きな人はぜひフェスに限らず海外で観ることを勧めたい。会場だけではなく、街のBGMで自分の好きな音楽が普通に流れているという空間に感激すると思う。
場所:Star Pine's Cafe
高校時代の同級生のMARNyの卒業ライブということなので、初eff参加。夫bonnyとThe Culture Partyに来てくれた友人ジェン氏と3人で出かける。
MARNy目当てで行ったので、まずはMARNyの感想から。彼女にはThe Culture Party(奇跡の第1回)にもゲスト出演していただいたことがあるのだが、その時よりも貫禄がついたなと思った。当然場数を踏んでいるからもあるし、homeでのライブということもあって堂々としていた。6月に『Dirty Palette』という1stが出る予定で、Myspaceでその音源の一部が視聴できるのだけど、生の方が断然声に艶がある。曲としては最初の数曲が特にかっこよかった。
あと、彼女が昔と変わらないなあと思うのが目の「強さ」だ。一言で言うと目力なのかもしれないが、刺すような鋭さではなく観たものを抱擁してしまうような懐の広さもあるのが不思議だ。彼女の性格が表れているのだろうけど。
お洒落だけど程よいユルさもあって、イベント全体のあたたかさとマッチしている感じがした。これでこのイベントは卒業ということだけど、また別のイベントには出続けていくようだし、そこでの新たな一面にも期待したい。
さて、イベント全体は100人くらいはいたんじゃないかと思った。わたしらはにawayなのだが、連れの二人が口を揃えて「あったかいイベントだなあ」と言う程居心地がよかった。レゲエだとかR&B、HIP/HOPはジャンル的にそういう雰囲気になるものなのかもしれないが、それだけではないだろう。MARNyのご両親も愛媛からはるばるお越しになっていて楽しんでいらしたし、わたしの斜め前で車いすの男性がいたけど、ゲストのアルファのファンらしく、身を乗り出して嬉しそうだった。10年も続けるのは勿論お客さん自身のカラーもあるけど、主催者は裏でかなり努力しているんだろうな。The Culture Partyもお客さんにもっと楽しんでもらえるようにしたい。
場所:Bar Face@渋谷
マイミクのjettyboyさんの主催するJET会に遊びにいってきた。場所は渋谷に或Bar Face。店自体は15人入ればいっぱいになるような店。オーナーのUK好きが要所要所に見られる。http://www.barface.net/index.php?md=fr&pg=index
「DJ未経験者達の飲み会の延長的イベント」というのが近いコンセプトで、Culture DJsのおこめさんも参加しているのがThe Culture Partyと同じで、違うのが「参加者全員がDJ、をモットーに」というところだ。そのモットーはこのスケジュールに如実に現れている。
なんと一人の持ち時間7分〜10分。jettyboyさん曰く、みんなが2回できるようにと考えていたが、だんだん人が増えてくるに従って一人当たりの持ち時間が縮小されていったとのこと。
しかもさらに、仕事やらライブやらで時間変更が発生し、この有様。
調整が発生するごとに時間変更していくjettyboyさんの仕切りっぷりに頭が下がる。
来ている人の好きな音楽も多様。定番のUKロック好き、北欧好きもいれば、パンク好き、シューゲーザー好き等々。ジャンルは様々だが、来ている人達の雰囲気もあってか、いびつな感じがしない。お客さん(兼DJ)は好きなジャンルの音楽通でちょっとシャイだが、話せば皆親切でいい人ばかり。かかってるのが激しいロックでも、お互いの音楽を楽しみあってほのぼのしている。音楽自体よりも来ている人が印象に残るイベントだった。
わたしも次回はDJとして遊びにいきたいです。あと、人のイベントに行くのは勉強になったので、JET会のよいところをThe Culture Partyにも取り入れたいと思います。